お手伝いは良いことだと思いつつも、「何をさせていいか分からない」「させてあげる余裕がない」という声をよく聞きます。
まず、子どもにお手伝いの意味をお話してあげましょう。
子どもの年齢に合わせて、「食器を洗わなかったらどうなる?」「掃除しなかったらどうなる?」「洗濯をしなかったらどうなる?」「困るのは家族みんなで、家族ためにお手伝いは大切なことだ」と、伝えてみてください。責任感も芽生えてくると思います。
また一方で、子どもにお手伝いをしてもらうには、させる側の大人の「心のゆとり」が大切です。
子どもにお手伝いをしてもらうと家事に余計な手間がかかります。
時間がない時などは、イライラしてしまう場合があります。
そんな時は無理をせず、大人が家事をササっと終わらせて、その後、一緒に遊んだりお話した方が、子どもにとってはよほどうれしいことだと思います。
次に年齢に合ったお手伝いをご紹介します。
~1歳ごろから~「コロコロ&ハンディモップ」
最初は大人がお手本を見せてあげましょう。
今やいろいろなキャラクターのコロコロも出ています。
サイズも少し小さめで持ちやすくなっているようです。
リビングやお布団の上を、一緒にコロコロしてみてください。
~2歳ごろから~「食器を運ぼう」
運ぶ動きはバランス感覚を養い、体幹を鍛えることにつながります。
小さめのお皿や、スプーンや箸、おしぼりを運ぶなど簡単なものでも大丈夫です。
また、偏食のお子さんの場合、少しでも食事の準備に参加することで、食に対する興味にもつながります。
~2歳半ごろから~「靴をそろえる」
2歳ごろになると、自分のことを自分でやってみたい気持ちが高まるので、その頃を見計らって、「お靴ならべてみようか」と一緒にやってみてください。
自分の靴がそろえられるようになったら、「みんなの靴もならべられるかな? おねがいしてもいいかな?」と声をかけてみるのもいいでしょう。
~3歳ごろから~「掃き掃除」
掃くだけではなく、ミニちりとり&ほうきを用意して、ちりとりにごみを入れるという動きを練習してみるのもいいと思います。
最初は掃くだけ、ちりとりでとるだけ、と役割分担をしてみるのもいいですね。
~3歳ごろから~「たたむ」
最初は布巾やハンドタオル、靴下などから初め、慣れてきたら大きめのタオルや洋服に移行していくとよいでしょう。
子どもがお手伝いをしてくれることで、「家族みんなが快適に過ごすことが出来きて、ママやパパはとても嬉しいよ」と感謝の言葉も、忘れずにお子さんに伝えてあげてください。